F思考

心理学科卒の社会人。読書を通じて、考えたことをブログに蓄積。

疲れた30代を辞める〜35歳クライシス〜

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35歳クライシス
なんとなく「うつっぽい」心がラクになるストレスコントロール
著者:下園壮太
2012年初版発行。

6年前の本なので多少世の中の情勢も変わり、内容的に古い可能性もあったが、読んでみた。

自身30歳を迎えたばかり、これからのクライシスに備えるかなあー、と思いながら読み始めた。

しかし、読んでみて気付いた事は、今の自分にしっかり当てはまる事が書いてあるという事実。

この本の中に書かれている「情報過多によるストレス」。

この言葉は勿論使い古された言葉だが、その情報過多に寄って、身の回りの物事の若年齢化は進んでいる。

インターネットの発達に寄り、多くの情報が開示され、全ての人間に提供されている。

今までは直接人間から聞くことでしか得られなかった情報が、若年齢にして出会う事になった。

例えば身近な例で言うと、成功談。

「20歳代で会社を経営、資産を築いた。」なんて話はゴロゴロネットに転がっている。

しかし、本来それは有資産勢の集まりの中で聞ける話であって、普通に生きてきてそう聞ける話ではない。

そういった話が普通の(身近な)話として成り立ってしまっている。

この様な話を自身に照らし合わせる事で、焦りを感じる人は多いと思う。

本来ならば35歳、経済基盤がしっかりし始めている年齢で感じるべき焦り、それを前倒しで感じているのが今の世の中だと感じた。

この本の頻出ワードは「自信」だ。

20歳台と30歳台の違いに焦点を当てている部分が多く見られる。

20の時には出来たことが出来なくなる、思っていた様に出来ない。


こんな筈じゃない。もっと出来るはずだ。

ギャップを受け入れられず、頑張りすぎる。

蓄積疲労が溜まるが気づかない。

疲れで自分をコントロールできない。

まだ結果を出していない。更に頑張りすぎる。

結果、鬱を発症する。

簡単に言うと、35歳クライシス=鬱をこの様に自分は受けとった。

まず、大事なのは現状の自分を受け入れる事だ。

  • 20歳で出来た事は、世間知らず+疲れを無視できる体力の上での自分の能力。
  • 30歳で出来ない事は、情報をしっかり飲み込んだ+20歳より体力が減ったであろう上での自分の能力。

30歳から先は

  • 自分の能力はこの程度か、という諦めを持つ。

or

  • 年齢なりの最高パフォーマンスを発揮しようと努力するか。

30歳は人生最初の焦りを感じる時期でありがち。

20歳の頃に思い描いていた30歳は最高の自分の理想像。

精一杯やって30歳までやってきたのならば、今の自分に焦りを感じる必要はない。
それが自分の能力。

精一杯やってきた自分に自信を持てば、35歳のクライシスは乗り切れる、というのが個人的結論。

理想と現実を見極め、最大限のパフォーマンスを発揮する事が大切。

また、40歳に向けての理想を考え、実行していこう。

※個人的垂れ流し的感想なので破滅的文章なのは勘弁。

35歳クライシス―なんとなく「うつっぽい?」心がラクになるストレスコントロール

35歳クライシス―なんとなく「うつっぽい?」心がラクになるストレスコントロール